株式を購入するきっかけを観察する


株、買っていますか?投資していますか?

証券会社のサイトで購入ボタンを押すときのテンション、それはそれは心地よいものでしょう。

長い考察、市況を見た時間。金利、世界情勢、モメンタム。あなたの費やした時間、WEB検索、ホームワーク。徹底して分析した銘柄。その銘柄を手に入れるべきタイミングはここしかない。


まさに、今。この瞬間こそが”その時”。

ほんとか?

それ、ほんとに今?この銘柄?

そんな瞬間を観察していこうと思う。



株式を購入する理由


ネット上で取引ができるようになり、かぶミニ、ワン株、S株など単元未満購入サービスが当然のようになりその手数料も格安になった昨今。俺はバフェットだ。
いや、僕はCISだ。まてまて、ワイはBNFやで。と、誰もが己の勝利を信じて株を購入する。

その行為は全くもって否定されることはなく、間違ってはいない。

タイミングは自由であるし、購入した金額はマーケットが決めたもの。

しかしその後、ある人は笑い、一方では泣いている。


購入直後に襲い掛かる後悔と不安この気持ちがどこから来るのか。

購入理由は人それぞれ。

銘柄を選び購入ボタンを押すだけ。

行動は同じ。だけれどその行動の原動力は以下だと考える。



誰かが絶賛したから


インフルエンサーの発信やニュースを見て適当にポチってしまう。
経験の多少にかかわらず誰しもが陥ると思う。

銘柄を知るきっかけはそれぞれあって、そこに良し悪しはないので誰かの意見やニュース、SNSからでも問題はないと思う。


誰かが推したからというだけでイナゴしてしまう人は多い。

発信者の影響力によるが、これはカタリスト的な背面もあるので一概に否定できないところがある。
昨今のバフェットの日本商社買いもこれにあたる。

これはきっかけとしては間違えじゃないけれど、欲しいと思った後に自分で調べれば問題ない。はず。
銘柄を知った後に、カタリストや将来性を考え、考察することができれば問題はない。はず。はず。


投機のようになってしまうが売りどころを間違えなければイナゴもアリっちゃアリ。結果が最強。




いい材料がでたから



エネルギー関連で言えば資源価格の高騰、リテールで言えば新製品・サービスの売り上げ。
これは至極まっとうに見えるけれども、長期で見ると注意が必要。

数年続くような相場はあまりなく、これもこれで投機に近い側面もあるし、製品やサービスの性質によっても違ってくる。

すぐにマネされてしまうサービスなら、後続の企業にシェアを奪われることはよくある。
mixiが流行った後にfaceboock、Twitterが爆発したSNSサービスがいい例。

最近だと日本のヤクルト1000やchatGPTを観察してほしい。

ヤクルト1000は永続的に売れ続けることはむずかしいし、chatGPTは主導する会社が変わっていくので長期的な観察が必要。

中期的な見方ならOK。だと思う。



業績発表がよかったから



業績が好調と決算で発表されるということは、その前が悪かったということ。
これはシクリカル的な理由が多い。

市況は日々変わり、波があるということ。

長期的に強い会社は地味で目立たないことが多い。

例を挙げれば米国のコカ・コーラ、VISA、日本で言えば日清HD、味の素、NTTのような。
地味だねぇ。

最近では為替の影響で好決算!というのをよく見かけると思うが、時間がたてば逆もあるということ。
しばらくは円安方向だといわれているが、方向というものはいずれ変わる。
反転はいずれ来る。

好業績の理由はそれぞれで、しっかり内容を注視しておきたい。

構造改革などで業績が化けることもある。あくまでも、そういうこともある。ってこと。

永続性があるか、いつまで続くか、それを見つけられる目こそが投資家の実力そのものだと思う。



ipoしたから




新しく上場するということは勢いがあるということ。その勢いの様子を観察することが重要。
新しいサービス・商品がウケるとは限らない。

また、上場する頃がピークということもある。最近ではUUUMがよい例。

後続したANYCOLOR、カバーの強さをみると、演者との関係性がよくなかったことがわかる。

成長しきった演者と契約を狙ったUUUMと、コンテンツと演者の育成に力を入れたANYCOLORとカバー。

視聴者は事務所の有無なんて関係ないし、自力で成長してしまったエリートにはサポートが必要なかった。そんな風に見える。

上場後はIR関連の経費が年間数千万単位でかかるし、株主の声にもこたえなければならない。
であれば会社的な体力、永続的に強いサービスが必要であるということ。


新規上場銘柄を触るのはなかなか難しい。

また、市場での資金調達しなくともキャッシュリッチで上場を選ばないという企業もある。

非上場のまま経営している会社では、
ロッテ
佐川急便
JTB
ヤンマー
サントリー
など有名企業の中にも多数ある。

資金調達や上場のメリットは必ずしもサービスの良さに影響を与えるわけではないし。



まとめ


上記のきっかけは必ずしも悪いものではないし、手放しでよいといえるわけではない。
大きな利益のきっかけであったりもする。

株式投資は資産を増やすことが目的なので、ゴールさえ間違えなければ手法は何でもいい。

勝てれば何でもいいのだ。

しかし、それが一番難しい。

デイトレーダーのように超短期で利益を出せればそれはそれでいいし、高配当銘柄を下落したところでつかむことができれば長期目線で大きな利益を出すことができる。


いつまでも通用する手法はないし、必勝法なんて存在しない。

だから市場は楽しい。


Life goes on.

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