RIZIN 50 雑感~雑な感想記



国内最大、世界でも有数の格闘技団体RIZIN、2025年一回目は四国、香川県。
大会観戦の備忘録として書き残す。


魚井フルスイング VS 赤田プレイボイ巧輝


最近流行りのフルスイング一門。

某裏番長には「全く強くならない」と言われてしまう魚井さん、ネタで終わらない赤田の強いところが見えた試合。


魚井選手は振り回し気味ではあるけど、ボディへ打ち分けたり打撃に変化が見れてよかったし、
ネタだけじゃなく、ちゃんと強さを見せた赤田選手。
大会を勢いつけるのにふさわしい組み合わせだった。


少ない隙をしっかり狙えた魚井さんの勝利。
大沢さんも嬉しそうでなにより。

繰り返し見たい試合。





越智晴雄 VS 中務修良


まっていましたストロー級。

UFCでは設定なく、RIZINでも年に一回くらいしか見れない悲しい階級。ほんとかんべんしてください。

試合内容はガチガチのMMA。
両者いい場面を作り主導権を奪い合いながら高いレベルでの攻防。

打撃もサブミッションも決定的な場面がないまま3ラウンド。
越智選手が左フックからギロチンチョーク。中務選手も抵抗するがタップ。

簡単にみえるが、深いギロチンを一瞬で作るのは芸術の域。


さすがはDEEP王者。
MeWeの山北さんと見たいなー。




万智 VS パク・ソヨン


若女性に「美人ファイター」「キュート」とつけがち。
とりあえず言っとくか!みたいな流れは嫌い。

だが、今回は違う。二人ともめっちゃかわいい(はぁと

万智選手はここ数年追いかけてきたので特徴はわかっているつもりだったけど、今回の構えは初めて見た。
いつもはレスリングチックだったけど、今回はアップライト気味の構え。
殴る気まんまんの万智さん。

打撃の交換が続くがパク選手の距離が合ってないように見えた。
途中から打撃に付き合っているように見える万智選手。
静かな時間が続いたが2ラウンド後半でタックルからのグラウンドパンチで万智選手勝利。

んー、順当。


パク選手の前評判で「誰やねん」的な反応が多かったのは修斗が低迷している証拠のようで悲しかった。
2024年のcoloersインフィニティリーグで優勝していてもこの扱いは辛すぎる。





スパイク・カーライル VS 泉武志


残念ながら体重超過のカーライル。
いつもいい試合を見せてくれるのでなおさら。

対する泉選手はDEEPかな?何度か見ている選手。
ベルト戦はもう少し届かないかもだけどしっかり強いレスラー。

内容はしっかりMMA。
しぶとく攻める泉選手といつものパワフルカーライル。
ちょっとカーライルの表情が悪く見えたのは気のせいか?


拮抗しながらもいい場面を多く作った泉選手の勝利。
堅実でしっかり強い泉選手。

カーライルの大暴れが見れなかったのは押されていたのか本調子でなかったのか。




前田吉朗 VS 横内三旺


ベテランどころか引退した前田選手と、弱冠18歳の横内選手。

RIZIN甲子園優勝者とはいえ未成年。
引退したとはいえ世界で戦ってきた激つよレジェンド。
勢いだけでは乗り越えられない壁があると予想。

試合開始。
やっぱりうまい前田選手。

勢いで来るなら仕掛けの後の反撃で警戒させる。
組の対処もしっかりしていてスクランブルさせない。

対する横内選手もしっかり落ち着いてる。
相手をよく見てるしセコンドに桐生選手もいる←?

2ラウンドに入ったあたりからさらに良さが消されていく横内選手。

3ラウンドに蹴りのスリップから崩れた横内選手、しっかりグラウンドを制してリアネイキッドチョークで前田選手の勝ち。

うん。上手い。
次が見たいけど難しそうで残念。





伊藤裕樹 VS トニー・ララミー


めちゃくちゃいい試合。
最高。大好物。

前戦の村元友太郎戦同様フィジカルでガンガン迫っていくララミーに対して、パンチの距離で支配する伊藤選手。

いくつかタックルに入って揺さぶってもよさそうな展開だったけど、右フックを当てたいララミー。
時折、蹴りを出す程度でワンパターンになってしまったのが敗因か。

試合中にペースを握れるとわかったのか、足を出せば捕まれるというネガティブな理由ではなく膝以外の足技を使わない伊藤選手。
一発でひっくり返ってしまうララミー相手に圧倒。

完勝。
これもヘビロテで見返すこと必至。



横山武司 VS 木村柊也


ザ・異種格闘技。
柔術の横山選手と日本拳法の木村選手。

がっつり半身で構える木村選手にスライディングで組み付きに行く横山選手。
実に分かりやすい。

どっしり構えながら一撃を狙う。細かく揺さぶるというより、隙を狙い続ける。

相手に打撃がないと決めて組み付きの前後に合わせていく気配。
空手やキックボクシングとは違って、組み付く展開もある日本拳法なのでできる戦法かも。

シュートボクシングにいっても面白かったかもしれないけど、MMAに来てくれてありがとう。

勝負は一瞬だった。
浅めのタックルを切って立ち合いで対面、組み付くことに集中しすぎた横山選手のガードが下がったところに右の一閃。

ダウンしたところをパウンドでまとめて木村選手の勝利。

次はダウトベックとみたいかなー。





萩原京平 VS トビー・ミセッチ


人気アリ、試合楽しい。しかし勝ちに届かない萩原京平。
そんなに弱いわけじゃないけど、呼ばれたる理由はお察し。大きい新井丈みたいなトビー・ミセッチ。

試合前の「自らテイクダウンには行かないのが信条」ってなんやねん。
耳わいてるやんけ。

と言っているうちに終了。
立ち合いの探り合いから右で顎を打ち抜く萩原選手。
22秒?すごい。

もともとストレートが良くてうまいというより当てられる選手。
やっぱり華あるね。

5/4の朝倉戦決定かな?




酒井リョウ VS エドポロキング


年内のグランプリ開催が発表されて注目のヘビー級。
そんな中で期待の新人エドポロキング。対するはDEEPメガトン級チャンピオン酒井リョウ。

エドポロキングは、何かと話題なブレイキングダウンに出場した後、武者修行に出たそう。
最近の酒井選手は例の赤沢幸典をはじめ、水野竜也、復活後のハセケンこと長谷川賢に勝っている、
しっかり経験を積んだ選手。

距離をとってリーチを生かしたいエドポロと接近戦に持ち込みたい酒井選手。
お互いやりずらそう。

殴りたいけど相手は小さい。近づきたいけど飛び込めない。


様子を見あう中、四つ組でテイクダウンする酒井選手。
いい形に入るけどサブミッションに切れがない。


ロープを蹴って上になるエドポロ、パスしてマウントポジションからパウンドでTKO。

注目されている割にはしっかり課題がみつかった試合。
酒井さん、しっかり戦ってすごい。




ルイス・グスタボ VS 野村駿太


ガチVSガチ。

MMAの競技性でいえば今大会屈指の試合。
グスタボはベルトにこそ届いていないけれど、RIZINライト級のトップファイター。
対する野村選手は伝統派空手出身の27歳。DEEPライト級チャンピオン。

ライト級といえば、世界で日本がMMAの中心だったころ一番人気だった階級。
五味隆則、川尻達也、宇野薫、桜井速人、青木真也など誰もが聞いたことがある選手が戦ってきたのがこのライト級。

グスタボはサトシ・ソウザと並んで圧倒的な強さを誇ってきたので、若手の有望株である野村選手がどこまで通用するのか。

始まってみれば、ほかの選手からの評判が高い理由がよく分かった。
打撃よし、組んでよし。

DEEPで見ていて強いのはわかっていたけれど、相手はあのグスタボ。
何度も言うことだけれど、たくさんのファイターが挑んで崩せなかった。
強い相手とやりあったことで説得力が出たと思う。


一発あたってKOなら事故もあるけれど、しっかり距離を制し、組んでも勝負できた。
完勝といってもいいと思う。

数年後どうなっているんだろう?
現在、最も将来が楽しみな日本人ファイターじゃないだろうか。




鈴木千裕 VS カルシャガ・ダウトベック


ローキックで入ってワイルド目な打撃からノーモーションストレートで攻める鈴木千裕と、スナイパーと大砲を兼ね備えたダウトベック


お互いパンチ濃いめ多め固め名選手なだけあって、しっかり打ち合ってくれてうれしい。


個人的な予想ではゆっくりしたスタートからペースを上げて、鈴木タイフーンで乱打戦。
手数で鈴木千裕だった。

結果は激しい打ち合いから判定でダウトベック。


正直どっちが勝ってもおかしくない感じ。

クリーンヒットの数でダウトベックだったかな。
アツい。アツいよ二人とも。





井上直樹 VS 元谷友貴


バンタム級待望のタイトルマッチ。
一度、流れてしまっただけに気持ちが昂る試合前。
お互い実力者なので見ごたえがあった。 

井上選手はキム・スーチョル戦で見せた神がかったジャブと立ち合いの距離感。
もともとグラップリング寄りの選手の印象だったので完成度爆上がり。

対する元谷選手。
若手時代は天才と称され、ベテランといわれる今でも所属を名門ATTに変えてから更に進化をしている。

グラップリングはほぼ互角。
打撃も拮抗していたが、元谷選手のスロースターターなところがスコアにでたかな。
井上選手の判定勝ち。

二人とも、この試合までのバックグラウンドも注目されていた。
両者とも当時のDEEP最年少王者と言われ、強さを求めて拠点を変えていった過去。
格闘技を始めたころの指導者との関係。
周りの人たちに恵まれてきた二人。

SNSで大暴れして注目を集めるファイターが多い昨今だけど、背中で語ってきたことが逆に個性的に感じてしまう。
 

この試合は文字で表すとヤボったいので、運営の試合前動画→試合動画→コンフェッションと追っていただきたい。



結局毎回神興行。っていう


もうしょうがないよね。
2020年あたりからどんどん盛り上がり、出場する選手たちも知名度上がってきた。
試合の面白さ同様、選手同士の関係性?ストーリーでも楽しめる。

地上波があればもっと広がりそうなんだけど、そこは大人の事情かな?

新年一発目の大会&5月の東京ドームの前哨戦でもあった今回。
結局、毎回神興行。




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